アイルランド・オランダ旅行記

第10日「ダブリンはギネスとレンタカーの返却で終わった」
[Japanese only]

 

2001年8月13日(日)

 B&Bでいつものとおりアイリッシュ・ブレックファストを食べ終わったころ、宿の主に文句を言われる。「玄関の鍵をかけるな。他の客が入れなくなる」「昨夜、鍵をかけろと言ったじゃないか」「それは扉の上の鍵のことで、下の鍵じゃない」「・・・」。会話になりませんね。まあ、こんなこともあります。世の中良いことばかりじゃない。

 車でダブリンの町まで観光へ。今晩もここに泊まるので荷物は置いていく。アイルランドは明日までの滞在だけれど、今日レンタカーを返す予定にしている。明日、何かトラブルにあって飛行機に乗り遅れるのは嫌だ。

 ダブリンの町ではギネスの工場を目指す。もちろん、見学のために。場所が良く分からなく、ぐるぐるとダブリンの町を走り回る。「ギネス・ストア・ハウス」の大きな看板は見えるのだが、どこで見学させてもらえるのか分からないのだ。「ストア・ハウスって、倉庫だよね。何であんなに大きく書いてあるんだろう・・・」なんておつうと話しながら。

 最後はギネスの工場の守衛に聞く。「見学したいんだけど?」「あちらのストア・ハウスへ行って下さい」「・・・・・・」。納得がいかないのだけれど、仕方が無い。言われるままに工場裏の道を入り、駐車場に。駐車は無料でしたが、入場料は結構する(いくら?メモを探してます(^^;;;)。

 たどり着いたところは・・・はっきり言ってテーマパーク。建物は古ぼけていて、昔の工場跡地なのだけれど、中身は最新鋭のアミューズメント・パーク。工場見学のつもりだったんだけれどなぁ。テーマパークだと割り切ってみれば結構面白いです。ここは。自分がギネスの原料(麦とか)になったつもりで製造工程を知ることが出来る。自分が麦や水になって、発酵されたり、樽に入れられたり・・・。

 上の方の階は博物館になっていて、昔のギネスの広告の展示なんかが見られる。これは結構面白かった。本当の製造現場が見られなかったのは、Kanaoとしては残念だったけれど。他のお客の可愛い女の子達もたくさん見ることが出来たし・・・。「女の子ばかり見てるんじゃないかって?」そんなことはありません(^^;;;。とにかく、スコットランドのアイラ島で見学した素朴なウイスキー作りの現場とは随分違う。ラガヴリンの工場、また行きたいなぁ。

 最上階のカフェで昼食を取り、入場料に含まれているギネスを飲む。サンドウィッチが美味しかった。そうそう、ストア・ハウスのみやげ物屋もなかなか良かったです。ギネス・グッズがたくさんあって、洒落てます。おつうとKanaoはポロシャツを買いました。

 さて、ギネス・ストア・ハウスを後にして、フィアット・プントを返すレンタカー屋の場所を見つけるのに一苦労。散々ダブリンの中を走り回った挙句、何度も人に聞き、ようやく小さな町の道端にこじんまりとした店を発見。随分貴重な時間を無駄にした。いっそ空港で返すことにしておけばよかったのだけれど、事故にでもあった時の用心にと、最終日の返却は避けたのが仇になった。車を返した後、町中に帰るのにバスの降りる場所がわからない。他の乗客に教えてもらい、トリニティ・カレッジで下車。

 トリニティ・カレッジのそばの歩行者天国の通りは面白かったです。ヨーロッパの街角の雰囲気を十分に味わう。街角の花屋、大道芸人、洒落た雑貨屋、道に埋め込まれて皆に踏まれて擦り切れたプレート・・・、露出度の高いお嬢さんもいらしてドキッとしたり(←何故急に敬語になる?)。

 メグミとケイコは露天のお兄さんに髪を一筋結ってもらう。その素早いこと!その後、二人は妙に高いメモ帳を買ってもらう。旅行に出ると、財布の紐が緩くなるのは困ったものです。最後に、娘たちは店じまいする花屋に花束を一つずつもらう。女の子は得だねぇ。それにしても、この町でもう少し時間を使いたかったなぁ。

 前にも書きましたが、緑がアイルランドのナショナルカラー。ポストの色まで緑色。ただし、普通「緑」と言われたときに創造するようなヴィリジアンみたいな緑ではなく、ライムグリーンみたいな色ですけれど。

 夕食の後はDARTに乗ってダン・レーリーに帰る。駅からB&Bが遠い。冗談じゃないぞ、こんなところ、スーツケースを持っていくのは嫌だ。明日の朝は、ちょっと贅沢してタクシーで空港まで行くことにしよう。