アイルランド・オランダ旅行記

第14日「ホテルで留守番、そしてクリニックにタクシーを飛ばす」

[Japanese only]


2001年8月16日(木)

 オランダ三日目の朝、ケイコのの調子は良さそうだが、あまり食欲はない。例のレストランで遅い朝食を取る。美味しいんだけれどなぁ。もう少し食べない?

 今日の予定をおつうと相談。小さい子供連れだと、やはり、計画どおりにはならない。結局、念のためケイコとKanaoはホテルに残ることにする。おつうは風車を見たい。メグミは昨日の風車が気に入ったらしく、同じ場所でも良いという。

 おつうとメグミはお出かけの準備。ケイコは不安そう。「あれっ?」とメグミの声。「カメラが何か変」。確かにメグミのティアラの背面がおかしい。ケースの中を見ると・・・外装部品が一つ取れていた。Kanao がちょとチェック。「大丈夫、写真は撮れるよ。後で直してあげるから、部品を無くさないようにね」。

 そうそう、断っておかなければ。今回掲載の写真は、本文とは関係の無いアムステルダムのスナップです。とにかく、夕方までは写真を撮るどころじゃなかったんだから。

 二人が部屋を出て行くとケイコは泣く。いっしょに遊んでいるとようやく泣き止む。12時近くまで遊んだ後、2時間ほど昼寝。2時ごろ、突然うなされだし、泣きながら起きる。熱が高い。泣いたためかもしれないが。次に黄色い物を吐く。食べた物ではなさそう。痰のようなもの。これが喉に引っかかって苦しかったらしい。

 ホテルのルームサービスに再度体温計を要求。ようやく答えが出て「無い」。おいおい、五つ星だろう、ここ!無いなら無いで仕方ないけど、せめて、答えだけでもサッサと出せよな!・・・ということで、久々の教訓・・・

教訓その9:常備薬だけでなく、体温計も持っていこう(軽いしね)。

 何時もの調子で文句を言ったところ、デューティーマネージャーが出てきて対応してくれる。最初から出てこいよ!医者を紹介してもらい、訪ねることにする。診療時間は4時まで。あまり時間が無い。診療所の支払いは、現金のみ。財布を確認!よし、ある!

教訓その10:最後に役に立つのは現金です。ある程度は持っておこう。強盗に遭ったときも、渡す現金がないと怒って刺されることもあるそうです。

 デューティーマネージャーに案内されるまま、ホテルの前でベンツのタクシーを拾い、飛ばす。タクシーの運ちゃんは一生懸命やってくれているのだが、場所を良く知らないようだ。細い路地を飛ばしながら、「警察に止められたら、急患だと説明してくれ」と言う。タイヤを鳴らしながら角を曲がり、路地をバックして違う路地に入りなおす・・・。結局20分以上かかり30G。

 この診療所、実は泊まっていたホテルの近くで、帰りのタクシーは5分で16Gだった。行きのタクシーも、「かなりヤバイ」運転をするぐらい、真剣に急いでくれたので、「グルグル回し」に合ったわけではなさそうだが、しかし・・・そんなことってありか?あんた、アムステルダムの道に関しちゃプロだろう?

 医者にはこれまでの経過と、明日の便でマレーシアに帰ることを説明。「単なる風邪だと思うが、こちらでの特殊な病気ではないことを確認したいこと、この子にしては熱が下がるのに時間がかかりすぎていることを説明。呼吸に多少変な音が混じることも伝える。

 医者はやさしい女の先生。耳、喉を見て、胸、背、腹を聴診。歩き方を確認して、単なる感冒と診断。リンパは特に見なかった。子供は自力でこの熱から回復する力があり、明日には熱が下がるだろうとの説明あり。明日の飛行機も問題無いとの判断。座薬の解熱剤があるのならそれを使って良いとの指示。このタイプの感冒がはやっているとのこと。

 ホテルに戻るとおつうとメグミが帰っていた。昨日は行かなかったチーズ工場とか、木靴工場も見てきたらしい。小さな木靴を並べた髪留めのアクセサリーが可愛い。ちゃんと、ケイコの分もあるよ。ケイコはお医者さんの診断が出て一安心だが、相変わらず熱はあるようだ。

 Kanaoは体温計と接着剤、水を求めて外出。接着剤はメグミのカメラを修理するため。インド系だろうか、香辛料の匂いが漂うローカルの店で水を買う。一本2G。少し下がった。薬局を探しながら運河沿いを歩く。ついでにスナップ。文房具屋を発見。瞬間接着剤をGet。

 人に薬局の場所を尋ねても「知らない」との答えばかり。Helthと書いてあった化粧品店に入り、店員に「体温計はあるか」と聞いても「知らない」。基本的にここの人たちは親切ではない。結局その店のレジの店員に出してもらい購入。オムロン製で600円ほど。日本より安く、電池の交換ができるようになっている。なぜだ?

 ホテルに約束の時間7時を過ぎて、7時半ごろ到着。ケイコの調子は少し良くなっている。そうだよね。そろそろ下がってくれなくちゃおかしい。外に食べに出ても大丈夫だろうと判断。近くに日本食を食べさせる店があるらしい。

 レストランの名前は「林」。寿司とマレーシア料理を扱う変な店。おつうは、マレーシア出身のリム(林)さんという中国人の経営では無いかと言っている。確かにマレーシアにはリム(林)さんという中国人は多い。従業員もお客も中国人ばかり。寿司はまあまあ美味しかったが、4人前で約1万円。ケイコがごはん物を食べたがるので選択の余地が無い。

 食後、薄暗くなった道をホテルに戻る。ケイコは薬で熱を下げて寝る。夜中も寝苦しそう。Kanao はメグミのカメラを修理。ついでに木靴の髪留めも。この髪留め、使っている接着剤が良くないらしく、木靴がコロコロ取れてしまうのだ。瞬間接着剤で止めたら、前よりずーっと丈夫になった。

 マレーシアの瞬間接着剤、こうはいかないんだよなぁ。なんでだろう。