トビ (ワシタカ目ワシタカ科)
Black Kite :Milvus migrans (60cm)


撮影場所: 山口県光市室積海岸
撮影日 : 2005.12.15

撮影メモ: 室積に10年ぶりという大雪が降った日の早朝。雪の積もった屋根に止まったトビも寒そうであった。

改定記録:[2004.11.03], [2006.02.17]



[外観]
 雌雄同色。体全体が茶色で、初列風切(広げた翼の先端付近の羽)が黒く、その下面の根元が白い(写真:下左、2005年12月山口県光市室積)。空高く舞っている時にはこの白い部分が目立ち判別に利用できる。翼の上面では羽の縁取りの色が淡い(写真:下中、2006年2月、山口県光市島田)。嘴の根元が白っぽく、先は黒い。(写真:下右、2006年2月、山口県光市島田)

[特徴]
 留鳥。広くユーラシア、オーストラリア、アフリカに分布。ピーヒョロロと鳴きながら空高く舞っているのは良く知られている通り。ワシやタカの仲間だが、死んだ魚や小動物、残飯などを食べ、生きた獲物を獲るのはカエルや虫程度と言われる。

[ひとこと]
 海辺で群れをなし漁師が魚のアラを放ってくれるのを待っていたり、川辺で家族連れがカモにやっているパンくずをさらってみたり、あるいはカラスに追い回されていたりと、あまりさえない。が、その気になればパンくずではなくてカモの方をさらうこともできるであろうに、そうしない、平和主義者であるようにも見える。最も人間社会に近い猛禽類であることは間違いない。遠くペナンの親戚、シロガシラトビとは尾羽の形が違う。



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