Back to Birds found in Penang

Greater Racquet-tailed Drongo
スズメ目オウチュウ科カザリオウチュウ
Dicrurus paradiseus (33+30cm)
[2003.04.26]


 この Drongo (=オウチュウ「烏秋」)は、ペナンで鳥に興味を持ち始めてから「何時かは見てみたい」と思っていた鳥の一つでした。図鑑に載っている Drongo はいかにも熱帯の鳥らしい風情で、優雅に枝に止まって、尾から長い飾り羽を垂らしているのです。

 そのチャンスは、案外早く訪れました。「何か、何時もと違う鳥が見られるかも」と思って、ペナン植物園を訪ねてみたのです。しかしながら、収穫はイワミセキレイだけと、殆ど空振りでした。落胆して帰る途中、出口付近の木の幹にしがみついて、バタバタ騒いでいる黒い鳥がいます。

 「何だ、黒バカドリ(本当の名前ではありません:White-vented Myna)か。しょうもないなぁ。何やってんだ?」と覗いたファインダーの中でヒラヒラと揺れる飾り羽。結構、ショックでした。憧れていた「清楚なお嬢様」がバーゲンのワゴンにたかって商品の引っ張り合いをしているのを見てしまった…ような。

 まあ、そんなこともあるでしょう。次は、是非、高貴なお姿を拝見したいものです。ちなみに "Drongo”は豪州では俗語で「うすのろ」の意味だそうで。ううむ…どんどんイメージが崩れていく…