[観察された場所]
●山口県光市室積（2004年3月28日）

[外観]
　冴えない概観という意味では他の鳥にひけを取らない。全体に灰色っぽく、頬の辺りが白っぽい。♂は頭部が黒っぽく、♀は全体にやや茶色っぽい。マレーシアでよく見かけたハッカチョウの仲間・・・ということはキュウカンチョウの仲間でもある。

[特徴]
　留鳥。市街地、林、森、海辺、河川と何処でも見かける。いろいろな声を出すことができる器用なところがカバイロハッカと似ているが、大群を作りギャアギャアとうるさく糞害をもたらす点も同様である。

[その他コメント]
　子供の頃、「ムクドリはある割合で毒を持つものが居る」という話を聞いたことがある。もちろん、これは嘘で、本当のところは「うるさくて邪魔でも、安易に駆除してはいけない」という趣旨だったらしい。日本でムクドリが木に大群で鈴なりになりギャアギャアとうるさい様子を見ていたので、マレーシアに行った時にカバイロハッカが同じようにしているのを見て、「間違いなく同類だ」と思ったのを思い出す。