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Olive-backed Sunbird
スズメ目タイヨウチョウ科キバラタイヨウチョウ
Nectarinia jugularis (11cm)
[2003.04.25][2005.09.08更新]


[観察された場所]
●マレーシア-ペナン島(通年)、シンガポール、インドネシア-バリ島

[外観]
 小さな細身の体。日本名の通り腹は黄色く、英名の通り背中はオリーブ色。♂は頭の色が♀よりも濃く、喉に黒い金属光沢の部分を持つ。若い♂はこの黒い部分が小さい。♀は喉まで黄色い。嘴と足は黒く光沢がある。クチバシは細く下に向かって湾曲しており、花などの蜜を吸うのに都合よく出来ている。蜜を吸うときは、良く観察すると、右の写真のように細い下を嘴から出している。

[特徴]
 マレーシアのペナン島では通年を通して普通に見ることができる。コンドミニアムの敷地内でもバウヒニアなどの蜜を求めてやってくる。スズメ、カバイロハッカやカラス、ハト、メグロヒヨドリなどと並んで、一番普通に見ることが出来る鳥の一種。シンガポールの動物園や、インドネシアのバリ島でも普通に見つけることが出来た。鳴き声は「注意!」(ただし、最後の「い」を上げる)と聞こえる。
 キバラタイヨウチョウは警戒心が低く、家のベランダの植木に巣を作ったりもする。下の写真はスポーツクラブのプールの横においてある鉢植えのブーゲンビレアに作られた巣。横を子供達が駆け回るのも気にせず、せっせと花びらなどを運び込んでいた。子供達もそんなタイヨウチョウの邪魔をすることはない。ちなみにタイヨウチョウの仲間は100種類程度と種類が多く、マレーシアの中には何種類か真っ赤なタイヨウチョウも居る(キゴシタイヨウチョウ参照)。

[その他コメント]
 思えば、このタイヨウチョウが家のベランダに現れて、それを「ハチドリだ!!」と勘違いして喜んで撮影したのが鳥を撮るようになったきっかけだったのかもしれません。ちなみに「ハチドリ:Hummingbird」はアマツバメ目ハチドリ科で主に中南米に住んでいるそうで、ここ東南アジアで見られるはずがありませんでした。
 一番下の写真は、ペナンで写真展を開いた時に、マレーシアの全国紙ストレイト・タイムズの日曜版に掲載された5枚の内の1枚です。