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Pacific Swallow
スズメ目ツバメ科リュウキュウツバメ
Hirundo tahitica (14cm)
[2003.04.29]


 Kanao が鳥の写真に興味を持ち始めたころ、ダメ押しになったのがこのツバメでした。Beginner's Luck というやつでしょうか。我が家のベランダに現れたタイヨウチョウとツバメを、手持ちのレンズで撮影してみたら、案外上手く撮れてしまったのです。しかも、ツバメは我が家の軒下の巣を手入れし始めたので、撮影機会にも恵まれました。

 リュウキュウツバメは、ここ、マレーシアの留鳥です。日本でも南の地域では見ることができるようです。日本で普通に見られるツバメと比べて、腹が薄茶色、胸に黒い帯が無い、尾に長いフォーク状の突き出しが無いなどの特徴があります。鳴き声は普通のツバメと同じように聞こえますし、人家の軒下に泥の巣を作る点なども変わりありません。

 虫を探すのに我が家の高さ(3階)がちょうど良いとみえて、ベランダに長い時間止まっています。虫を探している間は、面白いぐらいグリグリと頭を回わし、身づくろいを始めるといろいろなポーズを取ってくれ、見飽きません。3.5mほどの距離から撮影しているのですが、こちらを気にする様子は全くありません。

   ただし、巣に入りたい時は別です。ベランダに立って外を眺めていると、風圧が感じられるぐらい顔の近くを飛過ぎながら「ティッティッティッティッティッティッ…」と威嚇されます。「お前がそこに居ると巣に入れない」と怒っているわけです。かなり迫力があり、思わず、引きます。それにしても、どっちが主なんだか。妻も隣の中国系のおばさんも洗濯物を干していて、何度と無く攻撃に遭っています。

 そのツバメ君達、先週末は巣に入りませんでした。ベランダに人が立つのが気に食わなかったのでしょうか?そう言えば、去年は特に邪魔したつもりも無いのに、やはり途中で巣作りを止めてしまい、ヒナを見ることはできませんでした。今年は、一階下の空家のベランダに引っ越したようです。私はとても残念なのですが、妻は「これで怒られなくて済むから助かるわ」と言ってます。


Kanao のお気に入りショット