Rufous-Backed Kingfisher (Dwarf Kingfisher) ブッポウソウ目カワセミ科セアカミツユビカワセミ Ceyx rufidorsum (14cm) [2003.11.12]
[観察された場所] ●マレーシア、ケダ州、クリム・ハイテクパーク(2003年10月1日)
[外観] 極めて鮮やかな赤い頭、クチバシ、脚、そして尾。加えて鮮やかな黄色い喉、頬、腹。翼から背にかけてと目のパッチが黒っぽく、その間に白い部分がある。日本で見かけられる普通のカワセミよりさらに小さい。脚には三本の指(写真左、前に二本、後ろに一本)。
[特徴] この鳥は、通常二つの種に分けられ、上の個体は Black-Backed Kingfisher とも分類されるようであるが、これらの二種類は交雑が起こるので、事実上一つの種と考えられる。もう一方の種は目の後ろ及び背も赤い。また、この背の黒い方は渡りをし、少数派であるようだ。カワセミのように魚を採るのではなく、アオショウビンと同じようにもっぱら地面の上の虫などを捕獲して食べるらしい。
[その他コメント] この鳥は、後にも先にもこの時しかみかけていない。マレーシアやタイに鳥の観察に訪問した人のホームページなどを訪ねてみても、観察記録が無いことから、見つけるのはかなり難しいのかもしれない。この写真を撮った時は、どうやら工場のガラス戸に激突して失神していたらしい。熱帯雨林の奥深くに潜む神秘的な鳥というイメージがあるが、人工物の近くにも大胆に来るようだ。